こんにちは、中谷です。
先週末、今年初めてセミの鳴き声を聞いて「本格的な夏が始まる…」と感じました🌴
近畿地方にも梅雨明け発表と、セミの大合唱が秒読み段階に!
こまめな水分補給と、急な雷雨に気を付けましょうね😊
さて今回は「シンプルノート便り」を2回続けてご紹介いたします。
マイホーム計画でなかなか思うように進まなくなる土地探し問題。
土地についての考え方をご紹介します。
家づくりのヒントとなる「シンプルノート便り」をぜひご覧ください。
(シンプルノートの設計コンセプトに基づいたコラムです)
🔷シンプルノート便り
どんな土地でも良い家は建つ!?
例えば、以下の2つの選択肢があった場合、あなたはどちらを選ばれますか?
1つは、親が所有している土地があり、そこに家を建てれば土地代は必要なくなるが、土地が狭く、かつ南に隣接して家が建っており、どう考えても日当たりが悪そう。
そして、もう1つは、住みたいと思っている地域で土地を買うという選択肢。
しかし、少なくとも1000万円予算が上がってしまい、毎月の返済が3万円以上違ってくる。
さて、あなたなら、どちらを選ばれるのでしょうか?
もちろん、この選択はあなたの年齢や収入、自己資金の加減によって違ってくるものなので、正解があるものではないのですが、「わざわざ新たに土地を買う必要はない」と個人的には考えています。
たとえ、その土地の日当たりが悪かったとしても、です。
例えば、間口は広いものの奥行きが浅い約35坪の北向きの土地があり、かつ、すぐ南に隣接して2階建ての家が建っているとしましょう。
冬の午後にこの土地を見ると、この土地は南の建物によって、敷地の多くが日陰となっています。
それゆえ、パッと見た瞬間、全く日が当たらない最悪の土地であると感じ、検討の土台にすら乗らないかもしれません。
✔︎家の一番南にリビングを配置しても意味がないという現実
この土地の場合、リビングを家の一番南に配置しても、全く意味がないことはお分かりいただけると思います。
であれば、そういう配置をしなければいいだけなのですが、なぜか、多くの方がその選択だけは絶対にしません。
そして、日当たりが悪い土地を避け、日当たりが良い土地を買おうとするのですが、日当たりが良い土地で、家の南にリビングを配置したら一体どうなるか想像してみたことはあるでしょうか?
家の中が丸見えになりますよね?となると、カーテンが閉まりっ放しの家になり、家の中が薄暗く、照明なしでは暮らせなくなります。
また、台風や防犯に備えてシャッターも必要になるし、プライバシーと防犯を担保するために、塀や目隠しや植栽などにも多額の費用が必要になります。
つまり、土地代が余分にかかるだけじゃなく、家や外構にかかるコストも割高になってしまうため、3万円どころか下手したら4〜5万円も毎月の負担が上がってしまうかもしれません。
それゆえ、別で土地を買っても、そもそもの設計の考え方を変えない限りは、ただただ予算だけが上がってしまうだけで居住性はそれほど変わらないかもしれないというわけです。
✔︎考えるべきは、この土地をどう活かすか?
例えば、35坪で車を2台停められるように家を建てようとすればそこに建つ家は必然的に2階建てとなるのですが、となると、明るさや開放感はもちろん、日々の暮らしのこともよく考えて設計しなければいけません。
リビングが散らかりにくくなるにはどうすればいいのか?
洗濯物を干しに行く動線と取り込む動線、そして、洗濯物をたたむスペースと、それらを片付ける動線をいかに効率的に出来るか?
といったことですね。
ということで次回は、狭小地で、かつ日当たりが悪い土地では、どのように間取りを考えるべきかについて、お伝えさせていただきたいと思います。
― END ―
最後までお読みくださり、有難うございました。
いかがでしたでしょうか。
日当たりの悪い土地でも、設計の工夫により家の中に光を取り込むことができれば、わざわざ毎月の返済金額を増やしてまで日当たりの良い土地を買う必要はないかもしれませんね。
次回は、日当たりの悪い土地でも居心地よくする設計の工夫をご紹介します。どうぞお楽しみに!
ナカタコーポレーションは、家族の幸せのための家づくりを応援します。