【モデルハウス 気密測定!】
こんにちは、中谷です。
先週、建築中のモデルハウスの気密測定を実施しました。
気密測定とは建物に隙間がどれだけあるかを測る試験で、今回は測定のようすや注目の「C値」測定結果などをお伝えいたします✨
まず「C値」とは、住宅の気密性能を表す数値で、数値が小さくなるほど気密性能が高い住宅となります。
現在、住宅の断熱性能を活かすためにはC値1.0cm²/m²以下であることが理想的とされています。
では、1999年に定められた次世代省エネ基準のC値5.0 cm²/m²以下と比較すると、住宅の隙間の大きさはどのくらい違うのでしょうか❓
例えば、約30坪の住宅で隙間の大きさを比較すると、C値1.0 cm²/m²ではハガキ約2/3枚分、C値5.0 cm²/m²ではハガキ約3枚と1/3枚分の差があります。
それでは、お待たせしました「モデルハウスの気密測定」にまいります☝
はじめに、換気扇や屋外へ通じる配管などの出入り口から空気が漏れないように目張りをします。
次に玄関ドアや窓などは普通に閉めた状態にします。
そして、窓の1ヶ所に大きな送風機がついた気密測定器を設置します。
(こちらの窓は装置を設置するために開けるので目張りをしています)
では、いよいよ気密測定スタート!
送風機により室内の空気を外にはき出し、外から空気が押し寄せる状態にして圧力差を作ります。
気密測定器は5点以上の圧力差と流量を測定して、グラフを作成し、そのグラフをもとに相当隙間面積(C値)を算出します。
隙間の多い低気密住宅では、送風機で空気を送り出してもすぐに隙間から空気が入ってくるので、流量を大きくしてもあまり差圧は上がりにくく、反対に隙間の少ない高気密住宅では、少ない流量で差圧を上げることができます。
さて、モデルハウスのC値はいかに!?
▶ C値測定結果 : 0.35 cm²/m² ◀
目標のC値1.0cm²/m²を大きく下回ることができました。
現在、測定結果の報告書待ちですので、届きましたらまたお伝えさせていただきます。
とりあえず、みんなでホッとひと安心しました…(^^♪
ちなみに、1ヶ所の配管の目張りをめくると、圧力差が大きいため外から勢いよく空気が入ってきました。
玄関扉も圧力差により重くて簡単には開けられない状態になりました。
高気密住宅は、建物の隙間を小さくすることにより気密性が高まり、室内の温度を一定に保つことができます。
冷暖房の効果を高めることから電気代の節約や、1年を通して室内の温度を一定に保ちやすく、急激な気温変化によるヒートショックを防ぐともいわれています。
しかし、気密性が高いがゆえに空気がこもりやすく内部結露が生じやすい問題があるため、正しい空気の流れをつくる『計画換気』が重要となります。
こちらのモデルハウスでは、給気は自然の力で行い、排気は機械を用いるダクト式第三種換気システム「ルフロ」を採用しています。
また、断熱性能を上げて室内の結露を少しでも軽減するために「樹脂サッシ」を採用しました。
先日、「高断熱・高気密・全館空調で関西の住宅を変えるセミナー」にも参加し、当社では健康で快適に過ごせる住まいを追求していきたいと思っております。
当社の家づくりを見ていただくために、11月23日(土・祝)、24日(日)の2日間、モデルハウスの構造見学会を開催いたします。
通常、構造見学会は足場で覆われ、建物全体の雰囲気は分かりにくいですが、今回の構造見学会は屋根・外壁工事が完了し、足場を解体した状態で行います。
内部は柱やTRCダンパーなど一部の構造が見学できる状態になっておりますので、普段目にすることのできない家の構造を実際に見てお確かめいただけます🏠🔍
来週、見学会チラシとともに改めてご案内させていただきます。
ぜひ、皆さまのご来場をお待ちしております💛