【イエノヨミモノ】
◆「家を持つ」は生涯設計のうちのひとつです
おはようございます
営業の岩井です。
さて、今回も引き続きお金をテーマにお話しいたします。
日本人の年収に関する統計や調査は公的機関に調査でも6つあり、それぞれ調査方法・内容・対象が異なりますが、2020年国税庁の「民間給与実態統計調査」の「給与階級別分布」の男女別・年収階級別の人口分布図では以下の通りです。
〈男性〉
300~400万円が17.3%
400~500万円が17.8%
それ以降の年収水準は金額が大きくなるにつれ、割合が小さくなっています。
〈女性〉
200~300万円が21.0%
300~400万円が17.2%
女性に至っては500万以上の割合は極端に少なくなります。
一般的なイメージ通り、まだまだ男性の方が収入が多い傾向です。
全体的に見ても日本人の年収は1992年をピークに、一貫して下落傾向が続き、ピーク時から24%も平均年収の水準が下がっているようです。
また、老後破綻が問題とされている現在、貯蓄ゼロの世帯も30%を超えているというデータが発表されています。
これは深刻な事態です。
この背景として、
非正規雇用の割合がこの20年の間に倍増し、40%近くになってしまったことと、その平均年収が正規雇用の65%にしか達していないことがあります。
地方公務員に至っては、
非正規雇用割合がこの11年間で約40%増加しているし、
その年収は正規雇用の3分の1で、昇給もボーナスもないという状況のようです。
安定の公務員さんといえど、まさかこんな状況になっているとは思ってもみませんでした。
本当に厳しい時代です。
✔︎家づくりの常識的な考え方
では仮に、世帯年収423万円前後の方が家づくりをするとしたら、
一体どうすればいいのでしょうか?
家庭を持ち、子供が生まれれば、誰もがマイホームを持ちたいと思うでしょうから、現実的に考えてみましょう。
まず、家を建てている周りの人たちと同じように、
土地を買い、家を建てるのは、やめたほうがいいと思います。
返済能力以上にお金を借りることになれば、
ローンを払うだけでいっぱいいっぱいになり、
確実に貯蓄することが出来なくなります。
そんな状況の中、不測の事態が起こったりしたら、たちどころに家を手放さざるを得なくなるからです。
また、なんとかマイホームを維持出来たとしても、貯蓄が出来ていなければ、お金を理由に進学を諦めざるを得なくなるか、
あるいは、奨学金という高額な借金を子供たちに背負わせてしまうことになりますし、ずっと不安を抱えながら暮らすことになると同時に、不安定な老後を過ごす可能性が高くなります。
それゆえ、最も大きな固定費となる住宅ローン返済を収入に見合った金額にすることが、これからの家づくりではなにより大切なことだというわけです。
そして、そのためには
・みんながどうしているのかを気にしないことと、
・常識や当たり前にこだわらないこと、
この2つが大きな鍵となります。
予算の立て方、ローンの選び方、土地の選び方、家の建て方、間取りの考え方、など、家づくりに関わる全てにおいてです。
なので、お住まいのご計画をお考えになる際には、
「自分にとってベストな資金計画を立てる事」に徹底してもらえたらと思います。
生涯を通して住まいにかかる費用は、
・賃貸 > 持ち家
・マンション > 戸建て
戸建ての持ち家が費用面で一番負担が少ないのです。
お子さんの負担になりたくないと思われる方も多く、かといって、国に頼ることもできなくなりつつあるこの日本で、将来の生活の明暗を分けるのは今のご自身です。
今回のお話はここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございました。